トマト
南米のペルー、エクアドル地方の原産。熱帯から温帯地方にかけて広く栽培されている。日本へは18世紀以前に南方や中国を経て渡来したとみられ、当時は観賞用として栽培されるのみだったが、明治時代より食用として普及した。
ビタミン類に富み、特にAとCが多い。また、他にもカルシウム、カリウム、リン、リコピン、ルチンなど体に良いものが多く含まれ、「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど。
トマトはサラダなどの生食の他、炒め物やスープなどいろいろな料理に使われ、また、加工品としてジュース、ピュレー、あるいは調味料を加えたトマトケチャップやトマト缶詰がある。
トマトは湿気や水を嫌う。それは原産地である南米のアンデス山脈地方が、雨が少なく、乾燥した気候のためである。
土づくり
1月中旬、ハウス内にある支柱を外に出してから、トマトの木の残骸を裁断をしていきます。
次に、土壌改良材や堆肥など色々なモノを振り入れて、土壌を元の状態に戻していきます。
ハウス内への立て込み
4月中旬、半月かけて、ハウス内に支柱を入れていきます。
種まき
3月下旬、苗箱に種をまく。気温は低く、霜が降りるのでハウス内に苗床をつくり、そこで大事に苗を育てる。
発芽
4月上旬、種を植えて6日後。土をかき分けて2〜3cmの芽がでる。
移植
4月上旬、ポットへ移植する。
定植
5月上旬、苗の高さは30cmを位になっている。ビニールハウス内へ定植。
第1段花房
5月中旬、花が咲く
マルハナバチ
5月中旬、花が咲くと同時に、ハウス内でハチを飼います。ハチを飼うまでの準備は、ネットを張って(4月下旬)、穴が開いていないことを確認してから放します。ハチを放す理由は、ホルモン処理を人間の手でするには限界が生じるためマルハナバチを利用します。
マルハナバチ
オランダ、ベルギーなどから箱に入って輸入され、ハチの巣と一匹の女王バチ、50あまりの働きバチ、卵、幼虫が入っています。箱の中では、ひとつのハチ社会が形成されています。
第1段果房
6月上旬、小さな実がつきはじめる。この頃、茎には産毛のような毛茸(もうじ)が生えている。また、毛茸とともなって地下の水分を求めて根を大きく広げている。
梅雨入り。トマトが苦手とする季節。土の跳ね返りや地上の水蒸気が葉について、病気が発生することが多い。
毛茸(もうじ)
土壌に水を与えていないため、土から水分を得ることが出来ない。そこで、昼夜の温度差から発生した朝露や、空気中のわずかな水分を吸収するために生えたもの。
芽掻き・摘果
苗を定植後から随時芽掻きをします。花が咲、果房ができはじめ段のひとつ上に果房ができた頃、下の段の摘果を随時していきます。
芽掻き(めかき)
芽を若いうちに摘み取って、樹形を整えたり果実・花の生育を調節します。
摘果(てきか)
よい果実を得たり、枝を保護するために、余分な果実をつみ取ることです。
収穫
7月上旬から12月下旬
出荷
自社の選果場で選果したトマトを出荷します。
トマトの流通について
市場に直接持ち込みをしています。
市場のセリで卸売業者から売買人の手に渡り、小売店から消費者へと流通。